富田林の9月市議会で維新の会の議員が突然、議員報酬の引き下げと議員定数の削減を持ち出しました。
その理由が、「身を切る改革」です。
ちょっと待った!
大阪府の松井知事が、「身を切る改革」と言って、全国で初めて知事の退職金をゼロにしました。
ところが同時に、毎月の知事給料を大幅に引き上げ、トータルで年額報酬を87万円も増やしたのです。
「身を切る改革」は自分の報酬を増やすことだったのです。
あきれてものが言えません。
自分の党首に先に「身を切れ」と言ってください、維新さん。
以下、反対討論を載せておきましたので、参考にしてください。
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「身を切る改革」として提出されている議員報酬の削減提案ですが、提案者自身が襟を正すべきだと、はじめに申し上げます。
大阪維新の会代表の松井一郎氏は、大阪府知事として多額の報酬を受け取っています。そして、松井氏は「身を切る改革」と称して知事の退職金をゼロにしました。ところが、実際には、同時に自らの給料を大幅に引き上げ、年額の報酬を87万円も増やしてしまいました。こんな詐欺まがいの暴挙に言及もせず、「身を切る改革」を唱えるなど、提案者の見識を疑います。
維新の会松井知事は、自らの給料とボーナスの合計が1524万540円と退職金の年額相当分157万2000円であわせて報酬総額1681万2540円だったのを、退職金をゼロにしたはずなのに、それを大幅に上回る給料の増額をおこない、報酬を年額1768万3680円に引き上げ、身を切ったはずなのに、実際には87万1140円も知事の報酬を増やしているのです。
大阪府民を愚弄するにもほどがあります。
おまけに、先の決算審議でも明らかなように、維新府政になってから大阪府は富田林市への補助金を30事業で1億1116万円の削減・廃止をかさねてきました。その内容は小児救急医療事業や二次救急医療補助事業、地域生活支援事業、商業活性化支援事業、学童クラブ事業など、市民生活にかかわるあらゆる分野に及んでいます。府の補助金がカットされた不足分は、富田林市が新たに負担することになり、市の財政を圧迫する大きな要因となっています。
また、松井知事はカジノの導入に躍起となっていますが、カジノ解禁推進法案の提出者である衆院議員がアメリカのカジノ業者から多額の献金やパーティー券購入など資金提供されていたことがあきらなになり、日本維新の会議員がパチンコチェーンから100万円分をこえるパーティー券購入で資金提供されていることも明らかになりました。
以上のように、「身を切る改革」と言いながら自らの報酬をふやす維新の会の大阪府知事、富田林の財政を圧迫する維新府政の補助金カット、ギャンブル業者からの資金提供などにものも言わないまま、本市の議員報酬に言及すること自体、提案者の見識を疑います。
よって、本議案に反対とし、日本共産党議員団の討論を終わります。