日記・コラム・つぶやき

「田平問題」の真相

富田林元市会議員の田平まゆみ氏が、「岡田議員からパワハラを受けている」という発信した問題では、私は大阪府委員会から「真相を話さないように」と指示されており、党員や支持者のみなさんに真実をお知らせできないでいました。私は、事実確認を正確におこなうことを、党中央に求めていました。

そして、6月に行われた8中総では、「ハラスメントが起こったときには、事実と党規約にもとづいて、真摯(しんし)に解決に向き合うことが求められます。党機関も支部も、先延ばしにしたり、曖昧にしたりせず、問題解決に真剣にとりくむことを、心から呼びかけるものであります。」と明言されており、田平氏の虚言や府委員会の調査の誤りについて、事実確認が行われるものと返事を待っていました。

しかし、私には事実確認の問い合わせもなく、党が田平氏に謝罪したなどととんでもない処置が聞こえてきました。

このままでは、真相の解明どころか、8中総決定自体が放棄されかねません。

自ら、真相の公開を急ぐ必要があると判断しましたので事実を公開します。

〝パワハラ問題〟の「経緯と真相」というパンフレットを作成しましたので、引用します。

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田平まゆみ氏が「岡田議員からパワハラを受けている」という発言と、この問題の経緯について、真相をお伝えします。

この問題はマスコミにも取り上げられましたが、私(岡田英樹)は党府委員会から「混乱を避けるため」として真相を語ることを止められていたため、党員や市民に事態の真実を知らせることなく、選挙に突入し混乱をきたしたことを、まずお詫び致します。

2021年10月に田平氏がジェンダー平等委員会に訴えた内容は虚偽であり、私はすぐに党中央委員会に田平氏の行為について、規約にもとづく厳正な対応をとるようもとめました。

また、その後出されたパワハラ問題での府委員会の調査と見解は、私の意見と事実を反映していないもので、また地区委員会の調査結果とも違うものであり、早急な再調査を行うよう、中央の訴願委員会に求めましたが、いまだになんの返事もありません。

府委員会は私に、「パワハラへの反省が足りない」「党への攻撃を避け、党を守るため」などとして、立候補の辞退を求めてきました。また、私の地区委員解任を決める3月17日の地区委員会総会では、私が用意した「パワハラ問題についての事実説明」は、発言を禁じられたため、真相を地区委員の皆さんにも聞いてもらうことができず、事実を調査した常任委員や富田林の地区委員も発言することができませんでした。その結果、私は党を離党し無所属で市会議員選挙に立候補しました。党員や地区委員すらも、「パワハラ問題」の真相を現在でも知らないままでいます。

田平氏により、SNSで全国に間違った情報が発信され、選挙期間中も投票日前日まで、田平氏自ら虚偽のビラをまき続けるなど、異常な選挙となり、私の名誉も著しく傷つけられました。

やっと選挙の残務処理が一段落したので、「パワハラ問題」の真相を報告します。

まずは今回のことでは田平まゆみ氏から、私に対して直接の抗議は、初めからひとこともなく、突然「岡田議員からパワハラを受けている」と、党外に言い出したものです。

この問題は、2021年10月12日に、田平氏が中央のジェンダー平等委員会に抗議の電話を入れたのが始までした。

「岡田が維新の議員と一緒にキャバクラに行っている」「6月議会で子どもを性犯罪被害から守る意見書に反対の発言をした」「女性蔑視発言で岡田が始末書を書いた」、などというものでした。この詳細な電話記録の内容は中央委員会に残されており、すぐに中央から私に問い合わせ確認があり、11月18日に、田平氏の電話の内容はすべて虚偽であることを、事実を示して文書で回答しました。
そのことについて、事実が明らかになっても、田平氏からは何の謝罪もありません。

私は、維新の議員とキャバクラに行ったことはありませんし、議会で意見書を通すための発言はしましたが、反対の発言はしていません。女性蔑視発言で始末書を書いたこともありません。

このような事実を偽る訴えを行った行為に、党規約にもとづく厳正な対応をするよう中央委員会に求めました。

また、田平氏は、「次の市会議員選挙に出ないと言ったことはない」「私を公認しないのはおかしい」などと言っています。

彼女は2年前の12月に市委員会に「ほかにやりたいことがあるから、次は議員に出ない」と申しでがあり、22年2月にも市委員会は次回選挙への立候補辞退を本人に再確認したのち、次の新たな議員候補の選考に入りました。

また、田平氏は昨年の5月議会でも「私は今期で議員を引退するので、副議長にさせてください」と市議会の議員の皆さんにお願いし、承認されています。

自ら市議会や市委員会でも「次の選挙に出ない」と表明したにもかかわらず、「言ったことがない」などと平気で公言しています。                                        

次に、2022年4月10日、田平氏は党外に向けて、フェイスブックで「同僚議員からパワハラを受けている」とパワハラ被害者を演じ始めました。

以下、田平氏が「パワハラを受けた」と主張して、新聞などに報道されたことの真相について紹介します。

1,岡田市議は街頭演説していた田平市議に「いつまでしゃべってんねん」と発言したという件について

 これは、たつみコータロー氏の街頭演説会の際に、前の弁士である田平氏が演説時間を大幅にオーバーし、たつみ氏の演説がなくなりそうになり、その上、待機していたたつみ氏に、絡み始める通行人が現れるなどしたため、主催者からの依頼で私が田平氏に弁士を交代するよう伝えたことであり、理由なく演説を止めたのではありません。また、「マイクに入るくらいの大声で」なども、事実ではありません。

 

2,岡田が田平氏のことを、「虚言癖」「うそつき」などと人格を否定する発言を繰り返したという件について

 田平氏が「1」のような内容や、また「選挙に出ないと言ったことはない」などと虚偽の発言をするので、そのたびに事実を機関に説明したのが真相です。

※田平氏が繰り出す虚言は列挙すればきりがありませんが、ここでは省略します。

 

3,普段から岡田から田平氏が「おまえ」「あいつ」呼ばわりされた、という件について

 私が「普段から田平氏をおまえと呼ぶこと」などありません。まず、田平氏が私を「おまえ」と呼ぶことがありましたので、その時に言い返したことがありますが、田平氏から「おまえ」と呼ばれて言い返したのはよくなかったと思っています。「お互いに、おまえとよばないようにしよう」と田平氏と話し合ってからは、「おまえ」と呼びあうことはありません。

 

4,「同僚女性議員にハラスメント発言を繰り返した」という件について

 「ハラスメント発言を繰り返した」ことなどありません。

田平氏に「今日は、ひどいパワハラを受けました」と、一度だけ抗議されたことがあります。

それは、議会質問をするため、それぞれの議案の担当課職員の方たちとの事前打ち合わせをする時間に、田平氏が15分遅れ、何も言わずに平気で席についたため、「みんな待っていてくれたんだから、ひとこと言ったほうがいいよ」といったことが、ひどいパワハラと感じたそうです。

 ※田平議員のパワハラ行為については、市の職員や民主団体の方からも多くの抗議が寄せられていました。ここでは省略します。

 

5,昨年の3月議会報告民報の発行を岡田に止められた、という件について

 「梅田印刷と議会報告ビラを3校まで打ち合わせをしていたのに、岡田に止められた」など全くの虚偽で、議会報告ビラは、なんの問題もなく発行されており、梅田印刷も「岡田議員から止められたりしていません」と確認しています。

 

 以上が、マスコミなどで報道された記事についての真相です。

 

田平氏の周りからも、事実と異なることが発信されています。

田平氏の夫が29日のフェイスブックで「妻とパワハラをおこなった先輩議員は、今も密室の議員控室に二人でいます」などと、書いていますが、田平氏は議員控室にはめったに来ませんし、岡田と部屋で二人になることなどありませんでした。作り話です。

また、「岡田候補は民主団体の事務所をかりて選挙事務所にしている」などツイッターで書いている人がいますが、これも事実ではありません。家賃を払って、選挙事務所を開設していました。

田平氏は、4月6日付で「声明文」などを出していますが、ここにもたくさんの虚偽を並べています。

「公明党の女性議員に『レズかと思った』と発言し、抗議された」としていますが、そのような発言はしておらず、公明党の議員から抗議があったという事実もありません。

「岡田氏は党からハラスメント加害で警告処分を受けました」などと書いていますが、私はハラスメント加害で警告処分を受けたことはありません。

317日の地区委員会総会で、岡田氏の無所属出馬を許さない、と確認した」とありますが、会議ではそんなことは決めていません。

【田平氏の問題点】

  • 田平氏が中央委員会への訴えや、府委員会からの聞き取りなどで、虚偽の訴えを行ったこと
  • 田平氏が党内の問題を無断でSNSなどで、いきなり外部に持ち出したこと
  • 府委員会や、中央委員会に対し、事実を偽り「パワハラの被害者」を装ったこと

【府委員会と中央委員会の問題点】

  • ジェンダー平等委員会への田平氏の虚偽の訴えに、岡田が事実を返答したのに、事実確認をせず、指導もしなかったこと
  • 「パワハラがあった」という田平氏の訴えに、「田平氏がパワハラを受けたと感じたならパワハラ」という認定基準を持ち出し、「パワハラ」の事実を確認しなかったこと
  • 私や地元党組織の意見を聞かず、処分の決定がされる地区委員会総会でも岡田に発言させず、党組織の判断を誤らせたこと

 

ハラスメントの問題の扱いは重要な課題であり、様々な組織でのハラスメント問題が起こった時の対応対策を確立していくことは大事な課題です。

双方の当事者が、同じ組織や団体、会社などで快適に過ごせるためには、問題が起こった時には、まず事実関係を正確に確認し、双方が合意に達するよう第三者が丁寧に聞き取り調整する努力や作業が必要だと考えます。党の上部機関がそのことを怠ったのが今回の結果となってしまったのだと思います。

 

 以上、今まで発言できなかった私からの報告を終わります。

 

 50年間党員として日々活動してきた私にとって、離党しないとこの発言ができなかったことは、とても残念なことです。

 また、それにともなって、SNSで全国の一部の党員・党議員の方が田平氏の発信だけを信じ、事実を確認もせず、岡田への一方的かつ攻撃的な発信をしたことも、平等性を欠く軽率な行為であったと、ひとこと申し添えておきます。

 

 最後に、「パワハラ問題」での攻撃があったにもかかわらず、変わりなく私を支持してくださった皆さんに心からお礼申し上げます。

 

選挙の結果は、最下位同数でくじ引きとなり、議席獲得とはなりませんでした。

たくさんの願いを託していただいていたのに、残念です。

今回のことで、人と人とのつながりの大切さをあらためて心に刻むことができました。

皆さんの応援に恩返しできるよう、これからもがんばっていきます。

ありがとうございました。

 今後の党の発展を心から願っています。

 

2023年5月末日  

前富田林市会議員 岡田英樹 

 

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田平氏の見解しか聞いていない方には、ショッキングな内容かもしれませんが、これが真実です。
疑問等には事実でお答えをします。
このようなことが再び起こらないためにも、規約にもとづく厳正な対応を党機関には求めておきます。

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ケアセンターけあぱるの充実をもとめて、代表質問しました

昨日の本会議の代表質問で、「ケアセンターけあぱるの充実をもとめて」質問しました。

以下、質問と要望の全文を紹介します。

【質問】

 ケアセンターけあぱるの充実をもとめて質問します。

 富田林ケアセンターは、1996年に開設され、市が土地・建物を提供する高齢福祉施設です。その後2006年に指定管理者制度が導入され、2013年から一般財団法人富田林福祉公社が施設を運営されています。

 市の保健福祉施策の中核的役割を担う施設として3つの機能をもち、1つめに機能回復・家庭復帰機能として、入所あるいは通所の形で生活、介護支援を行えること、2つめに在宅介護支援機能として、在宅生活に関する総合相談窓口を設置し、 ホームヘルプや訪問介護などの在宅サービスを提供できること、3つめに多世代が交流することにより、共に健康づくり、生きがいづくりができるという福祉施設としての役割を果たしています。

 しかし、市長は昨年度の施政方針で、公共施設マネジメントの推進として、施設サービスの提供手法の検証を行う中で、「ケアセンター」については、「公共施設再配置計画」に基づき、介護事業を取り巻く環境の変化や現在の運営状況等を踏まえ、「民間譲渡を含めた施設のあり方」について検討を進める、としました。

 子育てや老人介護は、営利を目的としない公的な施設が必要であり、どの市民でも安心して利用できる施設を提供できることは、住みよいまちづくりに欠かせないものです。公的な市民プールや介護施設が安く利用できることは、市の大きな魅力となり、市民のサービスをすすめる行政の運営能力を示す指針ともなります。

 公的役割を持つ施設の運営を民間業者に譲渡してしまえば、安易な利用者へのサービスの低下や利用料の値上げ、労働者の給料の切り下げなどにつながり、もうからなければ業者は撤退し、事業は廃止となることが危惧されます。

 公的な役割を持つ施設を、安易に民間譲渡することは避けるべきだと考えますが、市の見解をお聞かせください。

 また、この問題を検討するために、「富田林市ケアセンターあり方検討委員会」がつくられました。2021年10月から検討を始め、4回の委員会が行われています。

 議論の中では、「ケアセンターが地域の中で果たしてきた役割、地域の方が利用し続けている現状を反映させる」ことや「指定管理者である福祉公社の意見をの委員会の場で聞くこと」などが出されていますが、「12500万円の指定管理料をなくし、富田林病院のように独立採算でやってもらうべき」などという意見も出されています。

 富田林病院の建設には初期備品に係る費用も含め、概算額で1124,900万円かかり、そのうち市が2分の156億円を負担し、完成後は建物を済生会に贈与し、旧病院施設の解体費も7億円全額を市が負担しています。また、敷地も、無償貸与しています。

 同じ指定管理者としてケアセンターを富田林病院と比較するなら、富田林病院は独立採算ではなく、市が返済の必要のない出資を無償で61億円支出しており、これは市が12500万円の指定管理料を50年間支払うのと同じ負担になります。富田林病院が公的病院の役割をはたし、産科や小児科など採算の取れにくい部署も引き受け、低所得者のための無料低額診療事業など地域医療に貢献する役割を果たしてもらうには、このような公的負担が必要なのです。 

 福祉公社に老朽化した施設と設備を運営させて、富田林病院と同じ条件で施設の運営と採算をもとめて、「きわめて民営による維持に近い状態」といえるのでしょうか。

「あり方検討委員会」で出されている、委員と事務局の意見・検討内容には大いに疑問を持つものです。

 収益を目的としない公的施設の維持管理には、建物や設備の運営資金援助か、指定管理費の支出が必要だと考えますが、市の見解をお聞かせください。

 また、ケアセンターのあり方検討委員会は8名で構成されていますが、その中には高齢者福祉や介護を専門にする学識経験者はおられないようです。なぜこのような人選となったのか教えてください。

 ケアセンターのあり方検討のため、施設の運営、施設の譲渡など、民間業者や公的運営者などに広く意向をきく、サウンディング型市場調査が行われましたが、その内容と結果についてお聞かせください。

 富田林市が高齢化社会を迎えるにあたり、ケアセンターの公的役割はますます重要になってきます。また、大災害が発生した時の福祉避難所としての役割もケアセンターは担っています。

 さまざまな障害を持つ市民が災害発生時に、避難所で過ごすには大きな困難がともないます。障害を補える設備やスペース、人的なケア体制を持つ避難所を整備することが必要です。

 ケアセンターの福祉避難所としての役割と、予定する避難者の収容数、ケアの体制・内容についてお聞かせください。

 次に、このような重要な役割を持つケアセンターで、退職者や休職者が激増しているとお聞きしています。公益事業を進める福祉施設に収益事業をもとめ、指定管理料の停止や、民間譲渡まで検討するという、住民福祉とサービスを投げ捨てるような市長の施政方針が、このような事態を招いたのではと危惧します。

 本来配置されていた職員数と、退職者・休職者の生まれている現状と見解をお聞かせください。

 本来の公的福祉施設に、民間と同様な公益活動ではない収益活動を過度にもとめ、不安定雇用や労働条件の強化が、働く人たちの環境を悪くしているのではないかと思われますが、労働環境の整備、休職者への的確なケア、安心して働ける環境整備のもとでの職員の補充が必要だと考えます。

 ケアセンター職員の、働く環境の改善の方向をお示しください。

 

【要望】

 ケアセンターけあぱるの充実をもとめて、意見と要望を述べます。

 昨年度の市長の施政方針で、「ケアセンターけあぱる」の運営について「民間譲渡を含めた施設の在り方を検討する」と発言されて以降、市の保健福祉施設の在り方が大きく揺らいでいます。

 子どもたちや高齢者が安心して利用できる施設を市が提供できることは、住みよいまちづくりには欠かせないものです。公的な市民プールや介護施設が安く利用できることは市の魅力となり、市の行政運営能力を示す指標ともなるものです。公的な役割を持つ施設を安易に民間譲渡することは避けるべきです。

 福祉を提供する事業を民間事業者に譲渡すると、利益優先でサービスの低下や、労働者への賃下げと労働強化などが起こります。

 市長がケアセンターの民間譲渡を打ち出して以降、「ケアセンターあり方検討委員会」では、収益を目的としない福祉施設に、指定管理料をなくすことや、独立採算をもとめるなどの議論が出され、運営を担う福祉公社では働く環境が大きく変化し、1年間で6名の幹部職員などが退職や休職に追い込まれています。

 また、民間譲渡の方針に対し、市の条件を示して民間業者や公的運営者などに意向を聞きとるためのサウンディング調査が行われましたが、97業者に案内がされましたが、サウンディングで意見を聞くに至ったのはたった2社しかありませんでした。

 高齢介護施設とウェルネス施設が併設している施設ですが、公共の福祉を担う施設に、民間譲渡をもちこもうとしたことによる混乱は大きなものがありました。

 今後、ケアセンターの運営に当たっては、市が市民の高齢者福祉に責任を持つことと、労働環境の改善にも貢献することを求めておきます。

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富田林市の学校給食の無償化を求めます!

本日おこなわれた本会議の日本共産党代表質問で、「富田林市の学校給食の無償化をもとめて」質問しました。

以下、質問と要望の全文を掲載します。

【質問】

 はじめに、学校給食の無償化を求めて質問します。

 コロナ感染と物価高が、子どもや保護者の生活、仕事家計、心身に、大きな影響を与え、子どもの7人に一人が「貧困ライン」を下回る状況に置かれています。

 学校給食の無償化を求める根拠は、「義務教育はこれを無償とする」と定めた憲法第26条第二項や、教育基本法第4条第二項には「義務教育については授業料を徴収しないこと」と明記されていることです。当初は自己負担が求められていた学校の教科書についても、教科書無償措置法等により無償化されてきています。

 栄養バランスの取れた温かくおいしい学校給食を家庭の経済状況にかかわらず提供することは、子どもの貧困対策にとって重要な課題です。また、みんなで同じものを食べ、協力して配膳する給食は学校生活を豊かにする連帯感や共同の精神を養える「食育」と呼ばれる教育活動でもあります。

 教育基本法第4条には、「国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって就学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならない」と規定しています。学校教育法第19条には、「経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は必要な援助を与えなければならない」と規定されています。

 しかし、学校給食法の第11条で「学校給食費は保護者負担」とされていることについては、参議院の論戦のなかで、政府はこの規定は、「給食費の一部を補助することを禁止する意図はないこと」、さらに「地方自治体がその判断によって、全額補助することを否定するものではない」ことと答弁を行ない、無償化を拒否する法的根拠は完全になくなりました。

 学校給食の無償化は、物価高騰・格差と貧困拡大の中での緊急課題であり、社会保障と子育て世代の教育費の負担軽減は、経済を立て直し、少子化対策の重要な柱となるものです。

 学校給食の無償化を求める運動は発展し、全国で無償化を実施する自治体がひろがっています。

 昨年12月の時点では、全国で254の自治体が小中学校の給食費を無償化しています。大阪府下では、田尻町、千早赤阪村が、高槻市は中学校が無償化を実施しています。また、コロナ対策・物価高騰対策としてほとんどの自治体が国の臨時交付金などを活用して、全国で83%の自治体が、給食費の期間を限った無償化や一部補助を実施しています。

 文部科学省がおこなった学校給食無償化に関する調査では、無償化の成果として、児童生徒は「栄養バランスの良い食事摂取の意識向上」、保護者には「親子で食育について話し合う機会の増加」、教職員においては「食育の指導に関する意識向上」が見られたと報告されており、学校給食の無償化は学校給食法に規定する「食育の推進」に間違いなく寄与し、教育的効果が、高い施策であることが明らかになっています。

 学校給食は学校給食法により、食育を行う教育課程の中に位置づけられています。小中学校の給食は義務教育の性質上、無償化というのが適当だと考えますが、市の見解を示しください。

 学校給食が無償化されてないことによる弊害は、経済格差が子どもの教育を受ける権利をおびやかしていることです。給食費の滞納が子どもに知らされたり、選択制を取っている中学校では、給食代が高いので昨日の残り物を弁当に詰めこんだり、子どもに弁当代を持たせて渡しても小遣いとして使ってしまったり、子どもの給食費を巡って、親の貧困で子どもがまともな食事をとれないという問題がおこっています。家庭で十分な食事を与えられていない子どもが、唯一バランスの取れた食事をとることができるのも、学校給食の役割です。

 現在、家庭の経済状況が厳しい児童生徒の学校給食費については、生活保護による教育扶助や就学援助による支援がどのように実施されているのか、お聞かせください。

 日本は国連総会で採択された「子どもの権利条約」を1994年に批准したものの、30年近く経つ現在でも、児童虐待など「子どもの権利」に抵触するような現象が社会問題になっています。

 今年4月から子ども家庭庁が創設されることになりましたが、教育や保育の拡充、子どもの貧困の解決を求める切実な要求に応えてこなかった長年の自民党政治のあり方が問われなければなりません。保育所の待機児童問題を深刻化させたのは、歴代政府が保育所の大増設を拒んできたためです。教育費の大幅軽減に後ろ向きの立場も改まりません。安心の子育てには、雇用のルールづくりが不可欠なのに、長時間労働や非正規雇用を拡大させてきたのは、大企業の利益を最優先にした政治のゆがみです。ここにメスを入れて、政治のあり方を根本から見直し、抜本改革する議論をすることこそが、子どもを中心においた社会づくりの大前提です。

 臨時交付金を活用して全国で学校給食の無償化が期間限定で取り組まれました。国の恒常的な財政支援があれば、この事業は前進します。

 岸田総理は「子ども予算を倍増させる」と言っていますが、国が自治体に対して、小中学校の学校給食費の無償化に必要な財源を援助するための、法制上・財政上の支援の動きはあるのでしょうか。

 日本は世界の先進国と比べても、国の予算に占める教育費の比率は低く、一方で岸田内閣は国の防衛費を、アメリカ・中国に次ぐ世界第3位の予算に引き上げようとしています。貧困な日本の教育環境の改善は、軍事費の大拡大で吹き消されようとしています。

 フランスでは子ども予算を大幅に増額させ、人口増に転じました。明石市では、子育て支援を市の最優先施策として、次々と子育て応援施策を導入・実施したことにより、「子どもの対策は支出がかさむ」どころか、近隣市からの明石市への子育て世代の大量の引っ越しが相次ぎ、住宅建設が進んだことによる経済の好循環がはじまり、市税収入の増加と人口の増加に成功しています。

 学校給食の無償化は、子どもの医療費助成・少人数学級の拡大・国保の均等割り軽減などと合わせて子育て支援の緊急の課題です。

 また、この課題が実現できると、子どもの成長と発育を保障できるだけでなく、就学援助制度による対応がなくなり、学校給食費の徴収・管理業務自体が不要となるため、現金管理を学校で行わなくてもよいという効果もあります。子どもが学校給食を食べるのに、家庭の負担がなくなり、安心して学校で教育を受ける権利が保障されます。 

 現在、小学校・中学校の学校給食費の負担はそれぞれ一人当たりどれくらいなのでしょうか。また、学校給食を富田林市で無償化するには、どのくらいの予算が必要なのかお示しください。

 学校給食費の無償化は、義務教育の無償化を保証するものであり、子育て世帯の支援、物価高対策、地域振興策、少子化対策など様々な課題にこたえる取り組みでもあり、市の重要課題と考えますが、見解をお聞かせください。

【要望】

 学校給食の無償化について、意見と要望をのべます。

 先ほどの答弁でも、「学校給食の無償化は、子育て世帯の支援や物価高対策に有効な取り組みであると認識している」との回答でした。また、富田林市で学校給食の無償化を実現するには2億7320万円が必要で、中学校が全員喫食になっても、3億6千万円の財源が確保できれば実現可能だと示されました。

 学校給食は子育て世帯にとっては大きな関心事で、「中学校給食が全員喫食となっているから大阪狭山市に引っ越した」という方もたくさんおられます。若い働き盛りの世帯を呼び込み、税収を増やすためにも、学校給食の無償化の実施は大きな効果をもたらす課題です。

 全国では254を超える自治体が、すでに学校給食の無償化を実施しており、83%の自治体が物価高騰・コロナ対策として、国の臨時交付金を活用して、給食費の期間を限った無償化や一部補助を実施しました。

 また、学校給食が無償化になれば、小学校では学校給食に就学援助が適用されたのに、中学校では就学援助が受けられないということもなくなります。選択制となっている中学校給食に就学援助を適用している自治体もあります。そして、学校給食が無償化になれば、喫食率も一気に増えることは明らかです。

長年要望し続けてきた、18歳までの子どもの医療費の無償化もやっと実現しました。他市の後追いに甘んじるのではなく、「子育てするなら富田林」へと、他市をリードし、子育て世代の願いにこたえるのが学校給食の無償化だと考えます。

 ぜひ、学校給食の無償化に正面から取り組み、子育て世帯への支援を進めていただくよう要望します。

以上が、『学校給食の無償化』を求めた質問でした。

 

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枯れてしまった桜の巨木が撤去されました 新家町

国道309号沿いの近鉄電車の高架橋近くに桜の巨木があります。

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毎年きれいな桜の花を咲かせてくれていましたが、カミキリムシの被害にあって完全に枯れてしまいました。

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国道309号の側道の上にあるため、倒壊すれば事故にもつながります。

住民の方から、「危険なので撤去してほしい」との要望があり、新家町会からも富田林土木事務所に申し入れしていただいて、側道を通行止めにしていただいて、伐採作業が完了しました。

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直径60センチにもなる巨木で、春になると満開の桜で風物詩をかさねてくれていましたが、天寿を全うしました。

市役所におられる樹木医によりますと、近年カミキリムシに有効な薬が開発されたそうです。

桜の木が伐採された後には、成長の遅い花の咲く樹木を紹介されています。

府の土木事務所の対応、ありがとうございました。

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学校への半旗掲揚した、富田林市長と教育長に抗議し、回答を求める 日本共産党市会議員団

昨日、日本共産党市会議員団は富田林市長と教育長にたいし、安倍氏の家族葬の日に学校へ半旗を掲揚させたことに、抗議の申し入れをおこないました。

以下、申し入れの全文を掲載します。

◆◆◆

富田林市長・教育長様            2022年 7月 29日

 日本共産党市会議員団  岡田英樹・田平まゆみ

7月12日安倍元首相の葬儀の日に、富田林市役所本庁舎、学校などに日の丸の半旗が掲げられた。

安倍氏は参議院選挙の中で銃撃により亡くなったもので、言論の自由を圧殺する行為は断じて許されないものである。

この日おこなわれた安倍家の葬儀は「家族葬」であり、公のものではなかった。

大阪府は、この日半旗を4つの本庁舎に掲揚する「お知らせ」を出した。

その他の施設には半旗を掲揚せず、府下の自治体には半旗の要請はしていない。

富田林市総務課は、「国旗・市旗の半旗の実施のお願い」を、学校などを含む公的施設の所属長に出し、学校などで半旗があげられた。

学校や教育委員会では、市民からの問い合わせに、「大阪府からの通達です」などと回答したが、実際は大阪府から半旗掲揚の指示はなく、総務課からのお願いであった。

市教育委員会は市内の学校長にたいし、半旗の掲揚をお願いする通知をだした。近隣市で、半旗を学校に掲揚した自治体はなく、異常な事態となった。

富田林市だけが、学校現場にまで半旗を掲揚し、「大阪府の指示で」など市民に事実でない回答をした。

  記

  1. 家族葬である安倍家の葬儀に際し、市民に弔意を押し付ける半旗の掲揚について、大阪府は本庁舎だけにとどめたが、本市は市の施設を所轄するすべての課に半旗の掲揚の指示を出した。
  2. 市内の学校現場で半旗を掲揚したことは、特定政党の支持や政治的な活動を禁じている教育基本法第14条に抵触する問題である。
  3. 「半旗の掲揚は大阪府の指示で」などの教育委員会の回答は事実に反するものである。

上記3点につき、抗議し、誠実な回答を求める。

◆◆◆

国民の多数が安倍氏の国葬に反対している中、税金を投入して「国葬」が強行されようとしています。

故人を偲ぶのは、内心の自由を尊重すべきものです。

安倍氏・自民党と統一教会・勝共連合との関係は明らかであり、全財産をだまし取られ過程を壊された多くの被害者への責任は重大です。

富田林市が、この問題の政治利用に加担しないように、厳しく監視する必要があります。

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新型コロナが、再拡大しています!

新型コロナの感染が広がっています。

急速な感染の広がりで、富田林市では連日100人前後の感染者が発生しています。

7月18日現在で、トータルの感染者は11582人で市民の10人に一人がすでに感染している状態です。

病院で診断を受け、コロナ陽性患者と判定されても、現在はコロナ専用宿泊療養施設は満杯で、自宅療養となります。

外に買い物に出ることはできないので、一人暮らしの高齢者などは大変です。

陽性者の方には富田林市「自宅療養者等サポート事業」があります。

富田林市では、新型コロナウイルス感染症の陽性者となり、保健所などから自宅療養を指示された市内在住の方をサポートする制度があります。

※親族などから支援を受けることが困難な方に限ります。

<支援内容>

  • 陽性者への生活用品などの提供…カップ麺、カップみそ汁、レトルトカレー、パックご飯、スポーツ飲料、備蓄水、粉ミルク、液体ミルク、紙コップ、紙皿、割箸、ゴミ袋、ティッシュ、トイレットペーパー、キッチンペーパー、ラップ、消毒液、マスク、生理用品、大人用・子ども用おむつ など
  • ごみ出しの援助…ごみ回収の支援をします

手続き・問い合わせは

富田林市自宅療養者等サポート事業支援ダイヤル(0721-26-7059)(土・日曜日、祝日を除く、午前9時~午後5時)

 

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わいわいテニス、盛況でした!

絶好のテニス日和の5月5日。

「わいわいテニス」に22人が参加しました。

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子どもたちの参加が増えて、コート2面が満員です。

千早赤阪村のいい空気と紫外線をたっぷり浴びて、こんがり日焼けしました。

北畑コーチのていねいなレッスンと、初参加のだばなかコーチの子どもレッスンも大好評。

経験者コースのゲームもたっぷりできて、あっという間の3時間でした。

中国人の参加者もあり、国際交流もできました。

テニスのあとは、稲村さんのお店“ぶー太郎”でお好み焼きランチ。

充実のゴールデンウィークの一日でした。

お疲れ様でした!

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喜志駅西ロータリーの整備完了です!

喜志駅西側ロータリーの歩道整備が完了しました。

駅西側の歩道は、パチンコ屋さん側は雨が降ると視力障害者のための誘導パネルが水没したり、デコボコがあって高齢者や障害者が歩きにくいなど、かなり傷んでいました。

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道路交通課に要請し、改修予算を組んでいただき、不陸補正や誘導パネルの張り替えなどの整備工事が完了しました。

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これで雨の日の水たまりもなく、高齢者や障害者の方も安心して歩道を通行できます。

市役所の迅速な対応、ありがとうございました!

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「わいわいテニス」で大交流!

3月19日の春分の日は、千早赤阪村村民テニスコートで「わいわいテニス」に、20人が集まりました。

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絶好のテニス日和で、たっぷり日焼けしました。

写真を撮り忘れたので、残っていたメンバーでのスナップです。

今回は中国人の家族も参加して、インターナショナルなメンバーです。

小さな子どもたちがたくさん参加して、子ども教室も開きました。

どうなることかと思いましたが、みんなが子育て時代に帰りながら面倒を見てくれました。

子どもたちは、めちゃくちゃ楽しかったみたいで、子供用ラケット購入の相談もあり、テニススクールに通うことになったそうです。

お母さんは、「次回はママ友を誘います」とのことです。

子どもだらけになるかも・・。

初心者コースのコーチ(建築業)が仕事の都合で来れなくなったり、ストリートダンスの講師が子どもさんの都合で来れなくなったりで、アタフタしましたが何とかなりました。

お疲れ様でした!

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3月21日(月・祝)は、「わいわいテニス」です!

3月21日(月・祝)は、「わいわいテニス」です!

朝11時から2時まで、千早赤阪村の村立テニスコート(千早赤阪村大字東阪255の1)でやります。

コート2面の貸切で、初心者レッスンと経験者コートに分けて楽しみます。

初心者の方には、コーチがついてのレッスンです。ラケットも無料で貸し出します。

今回は準備体操に、ストリートダンスの講師が来て、ダンスレッスンが付いてます。

小雨中止で、参加費は500円です。

春です。

いい汗流しましょう!

予約は、岡田まで。090-3705-1752

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お待ちしてます!

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