「危険なブロック塀」とは
先週の地震によるブロック塀の倒壊で、小学生がなくなるという事故がありました。
各地の自治体では、学校施設などのブロック塀が一斉に点検されています。
ブロック塀は、建築基準法施行令や建築学会施工基準などで細かく施工方法が決められています。
わかりやすいサイトがありましたので紹介しておきます。
『ブロック塀の主な規定』http://www.sasakiblock.com/kitei.html
【重要なポイント】
① 高さと控え壁
② 鉄筋の配筋
③ 基礎への通し配筋
①は目で見てわかりますが、控え壁の鉄筋がブロック壁本体とつながっているのかはわかりません。
規定通りに鉄筋が入っているのか、劣化せずに強度が保たれているのか、地中部分に基礎が施工され、通し配筋が本体とつながっているのかなど、判定はかなり難しいものです。
先日相談があったブロック塀は、①②③とも満たさない危険なものでした。
特に危険と思われたのは、基礎がなく地面との間に隙間があいている状態です。
地中に根入れされておらず、重量のあるブロックの壁が土の上に置かれているというものです。
補強のしようがありません。
このように目視で判定できるものもありますが、地中の基礎やブロック内の配筋の状態の確認は困難です。
学校などの施設では、ブロック塀は撤去して安全なフェンス等に施工しなおすのが、ベストだと思います。
費用は一時的にかかりますが、子供たちの安全を確保するには、近道かもしれません。
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