96歳の「母の日」
私の母は、96歳です。
うちのマンションの向かいにあるケアハウスでお世話になっています。
父とは戦争中に軍需工場で知り合い、空襲でたくさんの人が亡くなったこと、戦後食べるものがなかったこと、父と一緒に商売をしたり、会社に勤めたことなど、いろんな苦労を体験しています。
でも、文句や人様を悪く言ったりしません。
大正生まれの女性はたくましい限りです。
最近では、たまに私のことがわからない時があります。
話をしていると、時々敬語で返事をします。
10分くらい話をつづけた後で、
「なんや、あんたかいな。えらい黒い先生やと思たわ」
と、気が付いたりします。
お医者さんと間違っていたようです。
昨日はなくなった父親の写真をみせて、
「この人だれかわかるか?」と尋ねると、
「私の主人か?」と、こたえます。
「名前わかるか?」
「知らん」
「この人と結婚してたんか?実感ないなあ」
そんな会話を楽しんでいます。
妻が買ってくれた母の日プレゼントの服を着ると、コロコロ喜んでくれます。
100歳までもう少しです。
「実感ないなあ」と言ってます。
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