政務活動費の廃止条例が全会一致で否決 富田林市議会
7月3日の富田林市議会本会議で、政務活動費の全廃条例は全会一致で否決されました。
日本共産党の市会議員団は、政務活動費は地方自治法と市の条例に基づき定められた制度であり、お金のない人も議会活動ができるため、参政権を保障するための欠かせない制度だとして、政務活動費をすべて廃止するという条例に反対しました。
また、市議会として「政務活動費の透明性の確保等に関する決議」として、
① 政務活動費のチェック体制の強化
②インターネットの活用で積極的な情報公開
③現行の条例・規則などの見直し
などに取り組むことを決議しました。
今回はテレビなどが報道したことにより、市民の注目が集まりましたが、マスコミは、議会で問題になった、『南河内オンブズマン』への疑惑について一切報道しませんでした。
その疑惑とは、自分(このオンブズマン)が市会議員選挙に立候補する直前に、現職の他の全市会議員に監査請求をおこし、自分を後継者としてくれる1名の議員だけを監査から除いていることです。
その除かれた議員とは、政務活動費を使って自分のニュースにオンブズマンを登場させ、議会報告ではない自分の政治活動に政務活動費を使おうとした人です。
自費で発行する広報紙には何を書いても自由ですが、政治活動や選挙の事前活動に政務活動費を使うことはできません。
政務活動費を使う、議員の広報紙の発行には制限がありますので、富田林市では事前に議長のチェックが必要です。
当然、上記の広報紙は、議長から政務活動費を使えないとの指摘を受けました。
しかし、問題の広報紙はそのまま発行され、この議員はこの費用を政務活動費として請求し、受け取っていました。
この議員は今回現職を引退しましたが、この政務活動費の支出について、現議長より「不適切」との指摘を受け、収支報告書と出納簿の修正を命じられています。
「オンブズマン」と称する人は、この大問題を、政務活動費返還の監査請求対象とせず、選挙に立候補する自分の記事を、市の政務活動費から支出させたことに対して反省もなく、口を閉ざしているのです。
奇妙な「オンブズマン」です。
「わかりやすい!」と言う人もいますが、私には理解できません。
今後、議会では政務活動費検討委員会で、政務活動費のインターネット公開や、使途のチェック強化について、検討を続けていきます。
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