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「子どもが行方不明って、役所でチェックできないの?」   富田林市

富田林市で起きた、9歳の児童の行方不明事件であらためて浮上したのが、

「子どもが行方不明って、役所でチェックできないの?」

という問題です。

今回の問題では、転入・転出が繰り返しおこなわれたこと、親族の申告にウソがあったことなど、事実の確認が難しかったこともあります。

しかし、一人の子どもが行方不明になっていることは事実です。

現在、国の制度としてはすべての子どもを成長の過程で、存在を後追いして確認する仕組みはありません。

その仕事は、地方自治体の責任とされています。

子どもの実在状況を、役所がチェックできる機会は何回かあります。

しかし、完璧なものではありません。

出生届、健診と予防接種、小学校の入学の時です。

出生届が出されると、市役所の住民票に子どもは富田林市民として登録されます。

しかし、産科などを利用せず出産し、届けが役所に出されなければチェックできません。

健診、予防接種も任意のものです。

小学校の入学手続きの際も、過去には親族の「別の施設にあずけている」などの証言で学籍簿からの抹消がおこなわれていました。

2年前からは富田林市では、健診通知をだしても受診しないこどもは保育課から保育所の在籍確認をします。

そして、在籍がない場合は、民生委員さんに連絡し保健士が家庭訪問し、虐待の危険性も含めて子どもの健康を面接してチェックしています。

小学校の就学通知後は、該当小学校の家庭訪問と子ども家庭センターとの連携ですべての子どもの面接までおこなっています。

このチェックがおこなわれている昨年以降、富田林市では所在不明児はゼロとなっています。

今回行方不明となっている子どもの健診記録は、5年の保存期間が過ぎているため残っていないそうです。

今後、この事件を教訓とし、子どもの存在確認や、健診・予防接種など子どもの健やかな成長を市役所がチェックできる制度の充実の方策を一層充実させる必要があります。

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コメント

岡田先生、対応ありがとうございます。
無事、ココログからtwitterのタイムラインに記事が流れてきました。さっそくリツイートさせていただきました(^^)

投稿: twitter:ojiichang | 2012年4月19日 (木) 00時05分

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