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悪質建築業者の手口(リフォーム編)

リフォーム被害の実例から。

業者の殺し文句がいくつかあります。

「このままでは家がつぶれてしまいます」。

こんなこと言われたら誰だって驚きます。

訪問施工業者が、「近くで工事をやってますので、無料点検します」とやってきます。かわらの漆喰(しっくい)が欠けてるとか、この家の地盤が湿っているとか、不安をかきたてながら家に入ろうとします。

屋根に上がれば、瓦を割る、瓦をずらす、やりたい放題で、おまけにそこを写真に撮ってきて見せるのです。「大変なことになってます」。

床下にもぐれば、シロアリをまいて「土台が腐ってます。シロアリもいました」。

無料の排水管の清掃点検をさせれば、管をはずしたり割ったりします。

そして、工事の「格安」を強調します。「近所の工事のついでだから」「工事のモデルハウスにしたいから」など。

必要のない、瓦の葺き替え工事を800万円、外壁の塗装工事を500万円、床下換気扇の工事を80万円(土台が腐ってるなら換気扇だけつけてどうすんの?)など法外な値段を吹っかけます。

そして、契約をいそがせ、検討する時間を与えません。

「すぐやらないと家が大変です」「今なら特別キャンペーン中です」「近所はみんなやってます」などすぐばれるウソをならべてせかせます。

100軒回って1件でも引っかかれば何百万円単位のぼろもうけです。悪質訪問販売業者が、扱い商品を建築にかえて獲物を狙っているのです。

心配になった方から依頼をうけて、その業者の後を点検してみると、彼らが壊したところをのぞいて異常なし、むしろ瓦はていねいに施工されていて当時の良心的な施工がわかったりします。

でも、酸性雨の影響で銅板の谷に穴が開いている箇所を見つけたりします。そんな箇所は、彼らは偽者の屋根業者なのでわかるはずもありません。

また、腐っているはずの床下もまったく問題がありませんでした。訪問業者には気をつけてください。

引っかかってしまっても、契約から8日以内ならクーリングオフが可能です。

地元の良心的な業者との、あい見積もりと点検をおすすめします。

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