実録 極悪建築業者の手口(新築の場合)
さて、土地が決まれば次は業者選びです。実録でいきます。
もっとも怖いのが新築工事でのだましです。被害金額は何千万円にもなります。引っかかれば立ち直れません。
決定的な注意信号は、見積もり金額が「安い」ことです。
本来、安いことはいいことなのですが、建築工事では材料費と人件費の総合で見積もりが決まりますので、金額は、悪い材料の使用やへたくそな職人での施工や手抜きで何とでも調整ができます。
また、追加工事の請求や雨戸や網戸などが別途請求されていたり、結局何にも安くなかったりします。ハウスメーカーでもこんな紛らわしい価格設定で集客するところがあります。
しかし、同等の仕様で何社かの見積もりが出ているのに2、3割も安い業者がいた場合は要注意です。
設計、仕様が決まっているのに極端な見積もりを出す業者は、どんなもっともらしい理由をつけても何か問題を隠しています。
採算が取れなくても、その受注が欲しい理由があるのです。
倒産間近なのか、契約金か上棟時金を受け取って逃げるつもりかどちらかの危険性があります。何度かこんな業者とバッティングしたことがありますが、施主が欲を出しすぎると悲惨な結果が待っています。
また、工事業者を引っ掛けるすごい建築会社もありました。「手形は無しで現金決済」の条件で各業者に分離発注し、何度目かにはめるのです。
傷や納期など何でもいいから些細なことを理由に、大工や設備屋、左官屋、クロス屋などに損害を請求し、1円の支払いもしないのです。
何十万、何百万の工事費用が支払われないので業者は大変な事態になります。建築会社は施主から契約どおり入金をうけているのに、施工した業者には1円も支払わないのです。1棟当たり数千万円の丸儲けです。
話し合ってもらちがあかない工事業者は、「債権回収業者」(別名ヤクザ)に依頼し、強行回収を図ります。
ここで初めて、相手の建築会社の正体がわかります。それはヤクザに乗っ取られた会社だったのです。こうなると、多くの債権者が自分の債権だけは確保しようとして横の連絡も取れず、仮差押の費用も用意できず、引渡しが終われば、善意の第3者である施主にも請求できず、泣き寝入りとなります。
建物工事は手抜きの塊のような状態で、不具合を補修してくれる業者もいませんし、会社は集金が済めば施主のクレームなど取り合ってくれません。
そして、この会社は「安いです」を競争力に営業を続け、新たな犠牲者を作り続けます。適当な時期に倒産させ、このノウハウを元に新しい会社を次々起こしていきます。
これ、実話です。
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